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ローヤルゼリーの不思議

ローヤルゼリーとプロポリスの違いって?

ローヤルゼリーとプロポリスの違いは、原料・用途・生成方法など多岐に渡ります。
つまり全く違う物質であるということです。

ローヤルゼリー

ローヤルゼリーは、女王蜂の食料として使用するため、ミツバチたちが作る物質です。
見た目は黄色みがかった乳白色をしており、とろりとしたクリーム状です。
原料となるのは花粉や花の蜜です。
外で働く働き蜂は、花粉と花の蜜を練った「花粉荷」を作って巣へと戻ります。
巣の中では若い働き蜂が待っており、花粉荷を受け取ると一度体内へと取り込みます。
体内で分泌物と混ぜ合わされた花粉荷からローヤルゼリーが合成され、下咽頭線などを通り再び体外へと排出されます。

ローヤルゼリーは非常に栄養価が高く、女王蜂のみが食べる食料として献上されます。
女王蜂は生まれた時点では働き蜂と変わりのない幼虫ですが、生まれた瞬間からローヤルゼリーを与えられることで、女王蜂へと成長するのです。
ローヤルゼリーを食べ続ける個体だけが女王蜂となり、強大な体や寿命、メスの中では唯一の生殖能力を保持します。
女王蜂を作り上げるために、ローヤルゼリーは必要とされるのです。

プロポリス

プロポリスは殺菌作用に優れているため、主に巣の内部や、蜂の体を清潔に保つために使用されます。
プロポリスは木の芽や樹液、樹脂などを材料とします。
ミツバチが採集した上記の材料と、自らの唾液を混ぜ合わせて生成される粘着質な物質が、プロポリスなのです。
欠けた部分を埋めたり、補強を行って巣に塗り込むと、抗菌作用によって巣の内部が殺菌され、良い衛生状態をキープすることが可能です。
また巣の出入り口にはプロポリスが厚く盛られており、蜂は狭くなった出入口をなんとかギリギリくぐり抜けます。
こうすることで蜂の体についた菌が帰巣の度に一掃され、巣の中に菌やウィルスを持ち込むことを防げるのです。
一つの巣の中に数万の仲間と暮らすミツバチにとって、巣の内部を綺麗に保つことは、大切な事柄です。