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ローヤルゼリーの不思議

ローヤルゼリーが女王蜂を作る

ミツバチによって生成されるローヤルゼリーですが、このローヤルゼリーを食べることで、女王蜂が生み出されます。
ミツバチは卵の形で産み落とされ、孵化して幼虫になります。
女王蜂になる蜂の子は、卵や幼虫の段階で特別な個体だと思われていることが多いですが、生まれた時点では働き蜂たちと何も変わりません。
違うのは体や遺伝子ではなく、生まれた場所です。
無数の穴が並んだ蜂の巣は数名ですが、その中には、王台という特別な巣穴があります。
王台は女王蜂の幼虫を育てる専用の空間です。
王台に産み付けられた卵が孵化すると、働き蜂たちはその幼虫を女王蜂として育て始めます。
そして女王蜂・女王蜂の幼虫専用の食料として活用されるのがローヤルゼリーなのです。

ローヤルゼリーの原料となっているのは花の蜜や花粉。
代謝が活発な若い働き蜂がこれらの原料を体内へと取り込み、自分の分泌物である脂肪酸などと融合させ、ローヤルゼリーが生み出されます。
唾液腺などから再び体外に放出されると、それは王台へと集められ、女王蜂の幼虫はローヤルゼリーに満たされた王台の中で成長していきます。
女王蜂が成虫になれば、王台は利用せずに、直接口移しでローヤルゼリーを摂取するようになります。
女王蜂の食事は生涯ローヤルゼリーのみで、その他のものを糧にすることはありません。
特別な点のなかった女王蜂の幼虫ですが、高栄養価のローヤルゼリーのみを摂取することで、働き蜂とは一線を画す成長を遂げます。
体は2,3倍の大きさになり、寿命は40倍に及ぶこともあります。
そして何より特別なのは、他のメスたちにない産卵できる体構造を備えていることです。
羽化から数日で産卵が行われるようになり、毎日1500以上の卵を産み続けます。
そして産卵という重労働を行なえる体と、それに耐え得る体力は、全てローヤルゼリーで賄われているのです。

働き蜂たちは生まれてすぐワーカーゼリーという、ローヤルゼリーに栄養で劣る食糧を与えられ育ちます。
しかし働き蜂になった蜂たちも、生まれた瞬間からローヤルゼリーを摂取していれば、女王蜂になることは可能だったのです。
巣の頂点に君臨する女王蜂は、まさにローヤルゼリーで作られているのです。
また、こちらの青汁VSローヤルゼリー!についての記事も興味深いです。